ロンパロ推理めも(2013年産)
4章メモ
まず、犯人は銀翼を殺す計画をたてていた。
奴は常に刃物で自分を傷つけるような奴だったし、時折暴走してかなり酷い傷を自分につけていたから、自殺に見せかけることができるかもしれない、なんて
おもったんだろうな。
準備を済ませた犯人は、夜に銀翼の部屋へと向かった。
ドアからいけば誰かに見られる可能性があったから、自分の部屋の天窓から相手の部屋の天窓へと移動した。
犯人の才能のおかげでできる芸当だ。そのあとに犯人は天窓の鍵をはずして中へと侵入した。
このとき犯人は、氷で鍵穴の型を取り鍵を外した。その時たまたま氷の欠片がおちて、のちに水となってそこへ残ったんだ。
だがここで犯人は決定的なミスを犯していたんだ。犯人が侵入した部屋はクルジェの部屋だった。
もし寝ていたならやりなおしがきいたかもしれないが、クルジェは起きていた。
犯人は焦っただろうな…今さら引くこともできないし言い訳も通じない。きっとそう判断したはずだ。
犯人は銀翼を殺す作戦から、クルジェを殺す作戦に変更して襲いかかった。
でもクルジェは”超高校級の騎士”だ。そう簡単にはやられなかった。
自分の武器で犯人に応戦し、戦った結果、部屋にはたくさんの斬撃の跡がのこってしまった。
必死に戦ったんだろうが…とうとう犯人にクルジェは自分の武器を奪われてしまい…そして刺された…
ダイイングメッセージを残そうと力を振り絞ったクルジェの両手に、犯人はティーカップの欠片をつきさした…
こうして、クルジェは息絶えたんだ。
犯人はそのあとクルジェの血をつかって嘘のダイイングメッセージをかいた。
そいつに濡れ衣をきせるためだ。何しろ、このメンバーで剣を武器としているのはキルシェくらいだからな。
部屋中の剣の跡をみればまず間違いなくキルシェに疑いが向く。そう思ったんだろうな…
さらに犯人はキルシェの犯行だと思わせるために、キルシェの部屋にも侵入して彼の剣を奪い、クルジェの腹の剣と差し替えた。
慌てて逃げ出したから、剣を抜くのを忘れたと思わせるためにドアノブに血痕も残した。
でも犯人はまたもミスを犯していた。
クルジェとの戦闘中についた斬撃の跡の中に、3つの線が並んだ奴があったな…?
まず普通に戦っていてそうなることはおかしい。わざわざ1つの傷跡のあとに2本線を付け足す理由もない。
ならなぜこんな跡があったのか…それは犯人がクルジェと戦った時に使った武器を考えれば想像がつく。
そう…犯人は自分の「爪」を武器にしていたんだ。
それなら傷跡にも説明がつく。犯人はふだんから隠していたが…それを濡れ衣をきせたキルシェ本人にたまたま見つかってしまっていたのが運のつきだった、ってわけだ。
そしてもう一つ、ドアノブについた手形だ。
キルシェは右利き。なのにドアノブの手形は左だった。
普通気が動転している奴が利き腕じゃないほうであけようとはしないだろうな…
犯人はそれに気づくことなくまた窓から出て、氷の鍵で錠をかけ、自分の部屋へと戻り服を着替え、何食わぬ顔で俺たちと朝の食事をしたんだ…
天窓の鍵穴にのこった水、不自然にクルジェの両手にのこった刺し傷と、床に残った3つの線…そしてドアノブにのこった血の跡から推測できることは…
氷を扱うことができ、スパイのように部屋へ侵入でき、なおかつ爪を武器としているお前しかできない犯行ってことだ…
そうだろう、ライム!!(ピキャーン)
1章メモ
シャロンは毎朝同じ時間帯に、コテージの裏側にある花壇の花に水をやりにいっていた。
そのことを知っていた犯人は、あらかじめ倉庫から盗み出しておいたハンマーを持って、早朝にこっそりとコテージを抜け出して花壇に向かった。
そして花に水をやっているシャロンに、後ろからきつい一撃を繰り出したんだ。
シャロンは即死。犯人はそのあと自分に血がつかないようにシャロンを持ち上げて、彼女のテラスの下へと移動させた。
そのあと、殺害した場所の血痕を隠すために、如雨露の水で流した。不自然に一部だけ濡れていたのはこのせいだ。
そして犯人はシャロンの服についていた薔薇を一輪もぎとって、コテージの近くにある道へと捨てておき、自分の部屋へとこっそり戻った。
その後、朝の食事になっても出てこないシャロンをふしぎに思った俺たちは彼女を探しに行ったな。
それで犯人がシャロンがどこへいったか誤認させるためにおいた薔薇を見て、まんまと彼女は島側へといったと思ってしまった。
これこそが犯人の罠だったってわけだ。
犯人は俺たちがバラけるのを見計らってシャロンの部屋へと向かった。
ここで犯人は自分の才能…能力というべきか。それを使ってするりと部屋へ侵入して、テラスにあった植木鉢の一つを、シャロンの頭めがけて落としたんだ。
シャロンの頭にヒットした植木鉢は砕けてその場に残った…だから、俺たちはてっきりシャロンを殺した凶器は植木鉢だと思い込んだんだ。
その割れる音を聞きつけて俺たちが花壇に向かう前に、犯人はコテージから出てあたかも今来たかのように演技をしながら俺たちと合流した。
そして…俺たちは変わり果てたシャロンの遺体を見つけた…
俺たちは全員彼女を捜索していたから、誰も殺すことはできない…そして植木鉢はシャロンの部屋にしかないものだ…だから、なにかのせいで植木鉢がたまたま落ちてシャロンにあたってしまった、つまり事故死だと考えた。
でも現場には、彼女が事故死ではないという証拠が残っていた。
一つは、シャロンの頭の傷だ。もし植木鉢が落ちてきて、それが致命傷になったなら打撃痕はひとつしかないだろうな。でも彼女には二つの陥没したあとがあった。
つまり、シャロンは植木鉢がぶつかる前に、何者かに殴られていたということだ。
そして花壇の一部だけが酷くぬれていること。超高校級の園芸部である彼女なら、こんな明らかにやりすぎだろうと思える水の量はまかないだろうな。
もう一つはシャロンの服についた土。その色はシャロンの倒れていた部分の土の色ではなく、どう見ても花壇の土の色だ。
そこから推測できるのは、シャロンは花壇の側で何者かに襲撃され、花壇に向かって倒れ、そのせいで服に土がつき、血が土についた…ってことだ。
さらに、燃え残ったハンマーの一部がその場に落ちていた!!俺たちの中で炎を扱えるのはひとりしかいない…
シャロンが花に水をやる時間帯を知っていて、ものを燃やす技をもち、あの探索時間に誰にも姿を見せず、怪しまれることなく部屋に侵入できるのはお前だけだよな…
そうだろう、ホタル!(ピキャーン)
まず、犯人は銀翼を殺す計画をたてていた。
奴は常に刃物で自分を傷つけるような奴だったし、時折暴走してかなり酷い傷を自分につけていたから、自殺に見せかけることができるかもしれない、なんて
おもったんだろうな。
準備を済ませた犯人は、夜に銀翼の部屋へと向かった。
ドアからいけば誰かに見られる可能性があったから、自分の部屋の天窓から相手の部屋の天窓へと移動した。
犯人の才能のおかげでできる芸当だ。そのあとに犯人は天窓の鍵をはずして中へと侵入した。
このとき犯人は、氷で鍵穴の型を取り鍵を外した。その時たまたま氷の欠片がおちて、のちに水となってそこへ残ったんだ。
だがここで犯人は決定的なミスを犯していたんだ。犯人が侵入した部屋はクルジェの部屋だった。
もし寝ていたならやりなおしがきいたかもしれないが、クルジェは起きていた。
犯人は焦っただろうな…今さら引くこともできないし言い訳も通じない。きっとそう判断したはずだ。
犯人は銀翼を殺す作戦から、クルジェを殺す作戦に変更して襲いかかった。
でもクルジェは”超高校級の騎士”だ。そう簡単にはやられなかった。
自分の武器で犯人に応戦し、戦った結果、部屋にはたくさんの斬撃の跡がのこってしまった。
必死に戦ったんだろうが…とうとう犯人にクルジェは自分の武器を奪われてしまい…そして刺された…
ダイイングメッセージを残そうと力を振り絞ったクルジェの両手に、犯人はティーカップの欠片をつきさした…
こうして、クルジェは息絶えたんだ。
犯人はそのあとクルジェの血をつかって嘘のダイイングメッセージをかいた。
そいつに濡れ衣をきせるためだ。何しろ、このメンバーで剣を武器としているのはキルシェくらいだからな。
部屋中の剣の跡をみればまず間違いなくキルシェに疑いが向く。そう思ったんだろうな…
さらに犯人はキルシェの犯行だと思わせるために、キルシェの部屋にも侵入して彼の剣を奪い、クルジェの腹の剣と差し替えた。
慌てて逃げ出したから、剣を抜くのを忘れたと思わせるためにドアノブに血痕も残した。
でも犯人はまたもミスを犯していた。
クルジェとの戦闘中についた斬撃の跡の中に、3つの線が並んだ奴があったな…?
まず普通に戦っていてそうなることはおかしい。わざわざ1つの傷跡のあとに2本線を付け足す理由もない。
ならなぜこんな跡があったのか…それは犯人がクルジェと戦った時に使った武器を考えれば想像がつく。
そう…犯人は自分の「爪」を武器にしていたんだ。
それなら傷跡にも説明がつく。犯人はふだんから隠していたが…それを濡れ衣をきせたキルシェ本人にたまたま見つかってしまっていたのが運のつきだった、ってわけだ。
そしてもう一つ、ドアノブについた手形だ。
キルシェは右利き。なのにドアノブの手形は左だった。
普通気が動転している奴が利き腕じゃないほうであけようとはしないだろうな…
犯人はそれに気づくことなくまた窓から出て、氷の鍵で錠をかけ、自分の部屋へと戻り服を着替え、何食わぬ顔で俺たちと朝の食事をしたんだ…
天窓の鍵穴にのこった水、不自然にクルジェの両手にのこった刺し傷と、床に残った3つの線…そしてドアノブにのこった血の跡から推測できることは…
氷を扱うことができ、スパイのように部屋へ侵入でき、なおかつ爪を武器としているお前しかできない犯行ってことだ…
そうだろう、ライム!!(ピキャーン)
1章メモ
シャロンは毎朝同じ時間帯に、コテージの裏側にある花壇の花に水をやりにいっていた。
そのことを知っていた犯人は、あらかじめ倉庫から盗み出しておいたハンマーを持って、早朝にこっそりとコテージを抜け出して花壇に向かった。
そして花に水をやっているシャロンに、後ろからきつい一撃を繰り出したんだ。
シャロンは即死。犯人はそのあと自分に血がつかないようにシャロンを持ち上げて、彼女のテラスの下へと移動させた。
そのあと、殺害した場所の血痕を隠すために、如雨露の水で流した。不自然に一部だけ濡れていたのはこのせいだ。
そして犯人はシャロンの服についていた薔薇を一輪もぎとって、コテージの近くにある道へと捨てておき、自分の部屋へとこっそり戻った。
その後、朝の食事になっても出てこないシャロンをふしぎに思った俺たちは彼女を探しに行ったな。
それで犯人がシャロンがどこへいったか誤認させるためにおいた薔薇を見て、まんまと彼女は島側へといったと思ってしまった。
これこそが犯人の罠だったってわけだ。
犯人は俺たちがバラけるのを見計らってシャロンの部屋へと向かった。
ここで犯人は自分の才能…能力というべきか。それを使ってするりと部屋へ侵入して、テラスにあった植木鉢の一つを、シャロンの頭めがけて落としたんだ。
シャロンの頭にヒットした植木鉢は砕けてその場に残った…だから、俺たちはてっきりシャロンを殺した凶器は植木鉢だと思い込んだんだ。
その割れる音を聞きつけて俺たちが花壇に向かう前に、犯人はコテージから出てあたかも今来たかのように演技をしながら俺たちと合流した。
そして…俺たちは変わり果てたシャロンの遺体を見つけた…
俺たちは全員彼女を捜索していたから、誰も殺すことはできない…そして植木鉢はシャロンの部屋にしかないものだ…だから、なにかのせいで植木鉢がたまたま落ちてシャロンにあたってしまった、つまり事故死だと考えた。
でも現場には、彼女が事故死ではないという証拠が残っていた。
一つは、シャロンの頭の傷だ。もし植木鉢が落ちてきて、それが致命傷になったなら打撃痕はひとつしかないだろうな。でも彼女には二つの陥没したあとがあった。
つまり、シャロンは植木鉢がぶつかる前に、何者かに殴られていたということだ。
そして花壇の一部だけが酷くぬれていること。超高校級の園芸部である彼女なら、こんな明らかにやりすぎだろうと思える水の量はまかないだろうな。
もう一つはシャロンの服についた土。その色はシャロンの倒れていた部分の土の色ではなく、どう見ても花壇の土の色だ。
そこから推測できるのは、シャロンは花壇の側で何者かに襲撃され、花壇に向かって倒れ、そのせいで服に土がつき、血が土についた…ってことだ。
さらに、燃え残ったハンマーの一部がその場に落ちていた!!俺たちの中で炎を扱えるのはひとりしかいない…
シャロンが花に水をやる時間帯を知っていて、ものを燃やす技をもち、あの探索時間に誰にも姿を見せず、怪しまれることなく部屋に侵入できるのはお前だけだよな…
そうだろう、ホタル!(ピキャーン)
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