ガルフィちゃん

ガルフィちゃん

★はじめての出会い
フィオルちゃんがまだ無銘だった頃(16歳)
ある夜に浜辺でフィオルちゃんが一人で歌っていたところにミリアがたまたま居合わせる
月夜に照らされた美しい声と見た目に惹かれてそっと傍で聴こうとしたが見つかってしまう
思わず逃げようとするミリアをフィオルちゃんは引き止め、歌を聴かせる
同じ色違いであること、またミリアとは違いそのことに自信と誇りをもつフィオルちゃんにミリアは純粋な尊敬の念を抱く
少し話すうちにミリアの良さを知ったフィオルちゃんはミリアを励まし(フレンズによってとくいなことちがうから!)、ミリアをほめ(すっごーい!)、彼女の思想を認める
ほぼ初めてとも言える理解者(理解できているとは言っていない)に出会えたミリアはフィオルちゃんに傾倒するようになる
歌姫としてデビューすることを夢見るフィオルちゃんは、歌を褒めてくれたミリアに「デビューしたらファン一号になってくれるかい」と笑いかけるのであった
以降デビューするまで夜の浜辺で練習を見守り、お話するのがミリアの日常となる
フィオルちゃんは「歌姫」としてひとびとを喜ばせたいこと、そして彼女の内面の女性らしさ、純粋さを知るうちに、ミリアは「フィオルちゃんは歌姫であり、聖女であり、自分を認めてくれたうつくしいひと」という偶像を自身の中で作り上げる


★デビュー直前〜デビュー後
フィオルちゃんが自分の歌にさらなる磨きをかけて人前で披露することを決意する
ミリアもそれを応援する(フィオルちゃんがさらに輝くのは喜ばしいことだし、そうすることで彼女の理解者として彼女の中で認めてもらえるから)
そうして昼間でも歌い始めたフィオルちゃんは瞬く間にひとびとの人気歌姫となっていくのだった
初めこそそれを許容し共に応援する一番の寄り添い人であったミリアだが、次第にひとびとの中でフィオルちゃんが(ミリアのなかにあるものとは違う)偶像化されはじめ、本人がそれに合わせるようになるのに激しい抵抗感を感じるようになる
(「歌姫」になりたかったはずのフィオルちゃんはいまや「王子様」としてもてはやされていること、そして彼女がそう振る舞い続けることで、彼女の女性的な面が削がれていくような錯覚に陥ったミリアは自分の中にある理想と現実の差に苦しみ始める)
フィオルちゃん自身は対して演じることを苦に思っておらず、むしろひと前で歌えることに喜びを感じていたので、ミリアがそんなことで苦しんでいるとは思いもしなかった(無銘だった自分を支えてくれた大事なファンとして大切に思っていた)
ミリアは完璧に自分の中の偶像に心酔しているため、フィオルちゃんが有名になればなるほど世間が知る彼女の姿を受け入れられなかった
そうしたまま忙しさの中に埋もれていくフィオルちゃんと会う機会が減り、希望を抱けないまままた自分を否定し続ける家に戻ったミリアはフィオルちゃんの偶像にすがりつきこじらせていくようになる


★はじめての出会いから2年後
フィオルちゃんはさらに有名になり、ひとの前に出ることが多くなったが故、完璧な「王子様」キャラを常に突き通すようになっていた
いつのまにか素の自分も「王子様」のようになり、ミリアと仲良くしていたあの頃よりも男性的になっている
ミリアは遠くから聞こえる彼女の歌を聞くことだけが心のよりどころであり、たまに聞こえてくる彼女のうわさ話を聞くたびに気が狂いそうだった
そうしてまた時間がたった頃
久々のオフで、なんとなくあの頃のように浜辺で歌いたくなったフィオルちゃんは夜中にこっそりとそこを訪れる
聞こえる美しい歌声にミリアは我を忘れて彼女の前にやってくる
再会を果たす二人、ミリアは嬉しさで笑顔で話しかけるが、フィオルちゃんは「王子様」としてミリアに接した
自分にだけはありのままで接してくれると思っていたミリアはその振る舞いにショックを受け、その勢いのまま彼女を毒で気絶させて家にさらってしまう
ミリアの家は「自分の餌を自分で育ててから食べる」ことが当たり前であるため、何も疑われずにフィオルちゃんを持ち帰ることができた
そうして広い家の一室にフィオルちゃんを監禁しはじめる


★監禁してから
フィオルちゃんが望む環境は与えるものの、彼女が反抗的な意思を見せるとまったく意にも介さないミリアにフィオルちゃんは恐怖を抱く
優しく、自分を支えてくれていたはずのミリアの豹変ぶりが信じられない、そしてひとびとの前で歌うことができなくなったことがとてつもないストレスになる
ミリアは彼女の歌を支えに生きてきたため、フィオルちゃんに毎日歌うことをお願いする。根底にあるのはあの頃のように楽しく二人で過ごしたいという希望
恐怖と怒りでうまく歌えないフィオルちゃんをミリアは歌えるようになるまでずっと見守る
「みんなの前で歌えるようになるといいね」
そうやって優しく笑いかける裏で、フィオルちゃんが反抗するとご飯に薄い毒を混ぜ込み彼女の力を奪うなど、間接的な暴力を行った
上手に歌うことなど当然できないフィオルちゃんはかなりストレスがたまり病み始める
「王子様」ではなくなったフィオルちゃんを、ミリアは「しがらみから解放されたのだ」と勘違いしてまたあのフィオルちゃんが戻ってきたと喜ぶのであった

☆環境
ミリアの家は豪邸に近いため部屋も広く、プールもあるし、ごはんもある 
暮らすには恵まれすぎている環境



エンディング分岐一覧
★鮮血の歌姫ルート
現実から遠ざけられ、歌姫としてのなにもかもを奪われたフィオルちゃんは、ある日偶然見つけたナイフを使って自分の喉を刺して自殺を図る
ミリアは血を流し死に逝くフィオルちゃんにどうすることもできない
血を吐きながらも最期まで歌おうとするフィオルちゃんの声が、姿が、呪いとなってミリアを蝕み、やがてミリア自身の命も奪うのだった

★人形の歌姫ルート
歌いたい――そのためにはミリアの望む姿を演じなくてはならない。
フィオルちゃんはそう決意し、ミリアの中の“フィオルディリージ”を演じ始める
やがて自分の意志はなく、残ったのはミリアの望むがままに動かされる人形の歌姫だった

—————トゥルーエンド——————
★再来の歌姫ルート
歌うことを諦めなかったフィオルちゃんは、長い時間の中でミリアを説得し始める
妄想に取りつかれていたミリアも、フィオルちゃんの歌と言葉に目を覚ます
そうしてミリアは自分こそがフィオルちゃんを壊していたことに気付き、彼女を表舞台へ逃した
遠くから聞こえる彼女の歌声に耳を傾けながら、ミリアはそっと海の底へ沈んでいったのだった

★君だけの歌姫ルート
ミリアの裏にある家の事情、彼女の人生の知るうちに、フィオルちゃんの中にある感情が生まれる
この子のために歌いたい――彼女の希望が自身の歌であるのなら。
私は歌い続ける。ミリアがあの頃のように純粋に笑ってくれるように。
――それが、たとえ彼女の望まぬ私だったとしても。

グッド?ないです
トゥルーに行く可能性?(ほぼ)ないです

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